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活動情報2025.12.18

蓄電池製造設備産業の強化を目指す共同事業「Swiftfab」始動 — 蓄電池産業戦略と連動した一貫製造プラットフォームを構築 —

 一般社団法人 電池サプライチェーン協議会(Battery Association for Supply Chain、以下「BASC」)は、電池サプライチェーン全体の健全な発展を目指し、電池材料・設備・製造・サービスなど幅広い分野から244社(2025年11月時点)が参画する電池業界団体です。脱炭素社会(GX)・デジタル社会(DX)の実現に不可欠な電池産業の競争力強化に向け、経済産業省が策定する蓄電池産業戦略と連動し、個社単独では解決が困難な共通課題に対し、業界全体で迅速に取り組む活動を進めています。

 この度、BASCに加盟する設備関連企業の中の9社が蓄電池製造設備産業の強化に向け、共同事業体「Swiftfab Energy Systems株式会社(仮称、以下「当共同事業体」)」の設立に合意しました。当共同事業体は、BASCのタスクフォース活動を起点として生まれた、産業横断型の共同プロジェクト「Swiftfab(以下「本事業」)」を推進するために設立されるものです。

 蓄電池産業には7つの重点課題*1が設定されており、本取り組みは、そのひとつである「②電池設備産業の構造変革」に向けた大きな前進であり、日本の蓄電池産業が国際競争力を高め、新たな産業モデルを世界へ示す挑戦でもあります。

本事業「Swiftfab」は、国内安定供給体制の強化、および蓄電池産業戦略の実現に貢献すべく、様々な分野のBASC会員企業が参画し、それぞれの強みを結集・連携して産業横断型の製造プラットフォーム構築を推進するという業界初の先進モデルであり、企業単独の最適化ではなく、産業界全体の全体最適で基盤を築くことを目的としています。本事業では、建屋・設備・生産装置・システムを一体で設計・開発し、蓄電池製造ラインとして統合したソリューションを共同で構築・展開することで、圧倒的な短期間・低コストでありながら、高品質を高次元で両立できる電池製造拠点の提供実現を目指します。

 もちろん、BASCは中立的な立場ではありますが、本取り組みはBASCの設立目的(国際競争力の強化)に叶うものであることから、技術標準や国際展開の調整、他のBASC会員企業への情報共有等を通じて当共同事業体をサポートする予定です。また、本事業で得られた成果は、今後BASC会員企業にも順次開放し、「共創型産業インフラ」として拡張していく予定です。本取り組みが、国内製造設備産業の強靭化と日本発の競争力ある産業モデルの構築につながることを期待しています。

事業概要
事業名:     Swiftfab(スイフトファブ、swift「素早い」+fabrication「製造」からの造語)
事業主体:    Swiftfab Energy Systems株式会社(仮称)
設立時期:    2026年4月(予定)
所在地:     東京都港区(予定)
共同出資者:BASC会員企業9社(株式会社 西部技研、コマツNTC 株式会社、株式会社 東伸、株式会社 豊電子工業、平田機工 株式会社、株式会社 日立製作所、株式会社 リコー(リコーエレメックス 株式会社)、株式会社 ジェイテクト、株式会社 大気社)
事業内容:    蓄電池*2製造装置・ラインの開発・設計・販売・運用支援

*1  7つの課題について:①持続的な資源・製錬の確保、②電池設備産業の構造変革、③電池・部素材・設備製造への積極投資、④中古車の国内還流促進、⑤リサイクル資源の国内還流促進、⑥電池価値向上に向けた情報流通整備、⑦電池人材育成・確保スキームの構築
*2 自動車用・定置用リチウムイオン電池/次世代電池

【本件に関する問い合わせ先】 Swiftfab準備事務局 press@swiftfab.co.jp

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